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悩みと写経

悩みのない人など誰もない。この年まで人間やっているとそのことは充分承知している。ところが、若いころは、どうして私はこうなんだろう?となにかにつけ、悩んだものだ。周りの人は何も悩みなどなく自分だけが悩んでいるんだと思っていた。

今日、親しい友人からちょっとした悩みを聞いて、昔、自分が悩んだ時のことを思い出した。他人にとって大きな問題でなくても、自分にとって大きな問題となる。それが悩みと言うものなのだ。

現代社会は情報が飛び交い、誰もが悩みを抱えていると知ってる筈なのに、悩んでいるのは自分だけとみんな思っている節がある。だから社会が複雑になったぶん、心を病む人が増えてるように思う。

いったん病んでしまったら、反対意見を聞くと更に悪化させるらしい。だからそうなる前に誰かの意見を聞くことが大切なのだが・・・。

悩みを深める人は誰にどのように話して良いのか判断出来ないから、だから悩むのだが、家族や周りの人がそれを早く察知出来れば良いが、以外と近くにいる人には話したくないと言うか、話せないのがこれまた悩みの根源でもある。

悩みという厄介な代物はちょっと違う角度から見てみると、全く違う形をしていることが判るが、悩みの坩堝(るつぼ)にはまってしまうとそれが全く見えなくなる。

RIMG0248.jpg


わが家のベランダから見た裏にある公園。この暑さにめげず緑の美しさを必死で守っている木々たち。樹は樹なりに悩みもあるだろうが・・・。

私が20年前一番悩んだときは・・・。
坩堝にはまると出口が見えなくなる。ある人が「どんなに辛くてもその綱を外してはダメですよ!」と言ってくれた。また「出口が見えなくても自分が正しいと思うことを一生懸努力していたら、必ず出口が見つかるから!」と言ってくれる人もいた。

そのころ、新聞でノイローゼの学生を治療するのに、座禅が効果大だが実現が難しい。その代わりに写経をさせると効果があった。と言うのを見つけた。これなら私も出来る。それから毎日一枚書くことにした。はじめは長い時間かかったが、慣れてくると短時間でミス無く書けるようになった。

はじめはサインペンで、そのうちせっかくだから、習字の練習のつもりで筆ペンで、どうせなら墨と筆でと、意欲と目的が上がっていった。

ミスをしたくないので余計なことを考えずに真剣に書く。その間の集中力が脳に何らかの影響を与えるのかも知れない。
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